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第十九話 ナンパの毎日

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店は苦情が多く、強引な料金の吊り上げでぼったくりの悪質店として警察に飛び込む客が多くなってきた。

女の子にもよるのだが、サービスをよくする子は苦情もなく客も納得してお金を出すのだが、何もしないでお金だけをとる悪質な女の子も中にはいた。

ある日、その女のせいで店に警察の手入れがはいり、営業禁止になってしまった。

また俺は無職になってしまった。

また仕事を探すのも面倒なのでしばらく蓄えもあったのでオーナーが、また次の仕事を始めると言うのでそれまで遊んで待っていることにした。

店で知り合った同じバイト仲間で美紀と別れて以来、いつも行動をともにする一樹という男がいた。

毎日毎日二人で歌舞伎町をふらふらと歩きナンパをしていた。

一樹は容姿も人目をひくほどいい男ではなかったが、話術が巧みであった。

俺もこの時期に、多くのナンパテクニックを学んだものだ。

この歌舞伎町はいろんな地域から人が集まってくる。

女もいろんな土地から遊びにきているので、終電がなくなった深夜の女は比較的軽く、ナンパの成功率は高い。

ナンパするにも金がかかる。

街角で声をかけて連絡先を聞くには、喫茶店などでお茶をして会話時間を長引かせないと気を許さないせいか中々教えてくれなかった。

一日に何人もお茶の相手をするので帰る頃には水腹で歩くたびにぽちゃぽちゃ腹の中で音がするほどだ。

もちろん彼女達の、お茶代も出すから出費はかさむ。

しかし、この毎日のナンパテクニックが後々役に立つことになるとは思いもよらなかった。

一人で声をかけるよりも二人で連係してのほうが成功率は高い。

しかしナンパしてその後も関係が続くのは、一人で声を掛けた時のほうが、確率が高い。

恋人がほしかったが今は束縛されるのも嫌だった。

恋人として付き合うのではなく仲のいい女友達程度にしておき、その数もどんどん増えていった。

肉体関係もある子もあったがどっぷりとのめり込むことは、なかった。

これも後々の財産になるとは予想もしなかったことである。

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